東芝の新人デザイナーが新兵導入訓練を修了し実戦配備につきました

新人デザイナーの導入訓練Design Boot Campを受託し教官(ファシリテーター)を務めました。今年は4年ぶりの対面開催で、学生時代すっかりリモート慣れしてしまった新人たちも、オンラインとは比較にならない高密度なコミュニケーション、いい意味とそうでない意味両方の混沌を全身で味わい、自身の特性やスキルと主観的・客観的に向き合い、これからの研鑽の指針を胸に、所属部門に配備されていきました。

今回の研修は、東芝版デザイン思考「カスタマーバリューデザイン®」の「匠のデザイン/チームのデザイン/みんなのデザイン」を総合的に学ぶ恒例のカリキュラムの中から厳選されたプログラム。13日間のカンヅメ研修で集中的に行ったり来たりを繰り返すワークの中で、デザイン/デザイン思考は、平坦なプロセス/ツールではなく、試行錯誤しながら文字通り行ったり来たりするマインドセットであることを、身をもって体感しました。

また、何よりも対象ユーザーに共感することが重要で、そのためにはシンパサイズ(同感)とエンパサイズ(感情移入)を意識して使い分けること、カタカナ言葉や漢語のバズワードやエモいなどのユルい言葉では、抽象的な話は盛り上がっても、メンバー間に共通のイメージが共有されず話が煮詰まっていかない、そのためにはまず自分のアタマの中の映像を何とかひらがなで言語化して伝えることがダイジなこと、インタビュー結果などから相手の真の課題や価値観の手がかりが得られなくても、仮説をプロトタイピングしてみて呼び水にすると効果があること…など、たくさんの大切な気づきを得ていました。

みなさんの、実戦でのご活躍をお祈りしています

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