みんなのデザイン修養の場

共創精舎

Everybody’s Co-creation School

デザイン/デザイン思考の前後と上下

価値共創はビジネスにとって目的であり手段であり、前提であり課題です。「共創精舎」は匠のデザイン/チームのデザイン/みんなのデザインにより、共創をより効果的に実践するための、デザイン、デザイン思考、デザインマネジメントの修養の場です。リアルとバーチャルのあらゆる機会や場を通じて、経験や気づきを共有しあい、学びあい、試したり、練習したりできる、寺子屋であり、道場であり、サロンです。

東芝版デザイン思考「カスタマーバリューデザイン®(CVD®)」

株式会社東芝では、世の中の価値観の変化に対応する、人と組織のデザイン能力を高め、イノベーションに生かすために、人間中心のアプローチを複合的に用いて、顧客価値を生み出すデザインの手法体系を、「カスタマーバリューデザイン®(CVD®)」と名付け実践しています。ここでは、そのエッセンスの一部を紹介します。

デザインケイパビリティの進化

世の中の価値観の変化とそれに伴うデザインアプローチの変遷に応じ、デザイナー/非デザイナーに共通な広義のデザインスキルも変わってきます。これらは時とともに置き換わるのではなく、階層的に拡張しながら進化すべきものととらえ、東芝ではこれらを全社的に総合的に高めていく仕組みづくりを始めています。

マインドセットとリテラシー

プロセスやツールは「いいとこどり」すればいいのですが、肝心なのはそれらを使うときの心構えや所作といった振舞です。そこで、これまでのやり方との差分をマインドセット、リテラシーとして明文化し、意識して習慣化できるよう取り組んでいます。

ビジョンドリブンアプローチ

CVD®では、一般的なデザイン思考に加え、効果的な共創・協働に不可欠な「ビジョン共有」プロセスを独自に設けています。ここでは、ユーザーのうれしさがその周りの人々に波及し、社会の役に立って、またそれによって生活がより豊かになる「うれしさの循環®」の概念をツールとして活用します。

カスタマーバリューデザイン研修

共創精舎では、株式会社東芝との契約により、東芝版デザイン思考「カスタマーバリューデザイン®」の研修を、一般の企業や個人の方々に向けても提供します。(ご興味のある方は「お問い合わせ」ページからコンタクトお願いします)

導入コース

背景やカスタマバリューデザイン®のプロセスの概要を理解し、一般的なデザイン思考のプロセスをクイックに体験。事業変⾰/CPS/DX実現のためのマインドセット・リテラシーを学びます。

課題発見解決コース

顧客視点に立った共感による良質な気づきから、良質な「着眼点」「問い」を見出し、効果的で高質なアイデア創出方法、試作にて顧客にとっての有用性の検証と改善をスピーディに行うプロセス・手法を学びます。

ビジョン共有コース

東芝独自ツール「うれしさの循環®」マップを使い、既成概念をとり払い、視点を広げたプロジェクトのゴールイメージ・目的・目標を描くプロセス・手法を学びます。

このページのコンテンツの内容は、東芝版デザイン思考「カスタマーバリューデザイン®」の考え方と連動しています。
カスタマーバリューデザイン® CVD® うれしさの循環®は株式会社東芝の登録商標です。

デザイン/デザイン思考の前後と上下

多くの企業でデザイン思考が導入されて以来、「デザイン思考の限界」という言葉も耳にするようになってきました。デザイン思考を導入しさえすればイノベーションがうまくいく魔法の万能ツールと錯覚し、やってみたけどうまくいかない…という悩みが蔓延し始めたのです。デザイン思考のインストラクター仲間でよく話していたのが、デザイン思考をやる前の下地作りが必要だよねということ。整理すると、取り組む前に組織の・チームの・個人のビジョンを共有すること、着手後にもサイクルを回し続ける仕組みや関係性、これらのプロセスの上位概念としての心構えといったマインドセット、そしてこれらを下支えする、所作などのリテラシーや様々な基礎的なスキルセット、そして行動をささえる基本的な特性であるコンピテンシーなどが、成否のカギを握るということです。共創精舎では、プロセスやツールもさることながら、この前後と上下に特にフォーカスしていきたいと思っています。