恒例デザイナー導入訓練「デザインブートキャンプ」修了しました

T社恒例の新人デザイナー導入訓練「Design Boot Camp」、今年も濃密な18日間の教程を修了しました。
今回は特に、生成AI時代に大切なアイデア発想法にも注力。抽象度を上げ下げして俯瞰と没入を繰り返しながらアイデアを拡げていく「アブダクション」による発想や、手を動かして絵を描きながら右脳も活用して着想する訓練など、AIに使われないプロとしての考え方の型を再確認しました。
また、現状の延長線上に目標を設定する「フォアキャスティング」ではなく、無限の可能性の中でありたい姿を模索し直近の目標に落とし込む「バックキャスティング」を行う「ビジョン共有」のセッションを実施。いわゆる「未来洞察」や中長期にわたるプロジェクトだけでなく、パワポづくりやポスター描きのような短期の簡単そうな仕事でも、業務の目標を「自分ごと化」したり、周りのメンバーとゴールを共有して意思疎通したりすることの重要性を学びました。
さらに、当たり前を疑い、問いを立ててとことん考え、デザインプロセスを補完する「哲学シンキング」のセッションでは、90分の深い対話から自分たちならではの視点を反映した概念を再定義して明文化。言葉にしきれない新たなモヤモヤを抱えてセッションを終了。宿題として取り立てて考えることなく、2日後、一週間後に自分の考えがどう変化したか、どう深まったか書き起こしてみるワークを体験。別に意識してテーマを考え続けたのではなく、自分の知らないところで脳の無意識領域が勝手に活動を続け、書き起こしてみると自分でも驚くような考えの拡がり深まりがありました。ワークライフバランス時代のアタマの使い方の有効なヒントに気づくことができたのではないでしょうか。
自分の性格や行動のタイプのキャラを元に、得意技を発揮しつつ、場の変化に応じて自分のキャラを変える練習もしながら、基礎的な「型」の習得から応用問題の総合演習まで全18日間のカリキュラムを完走。受講生はそれぞれの思いを新たに実戦配備へと巣立っていきました。健闘を祈ります!